演目名:第10番「徳太夫」、第21番「猿田楽」
○第10番「徳太夫」
万燈花を飾りつけたショッコを被り、紙蓑を着、大きな酒徳利とセンスを持った徳太夫が出で、山田打ち達の労をねぎらい、酒を振舞います。
○第21番「猿田楽」
頭にかざす花「万燈花」は、桜の花を模しているといわれています。桜の花の満開は、稲の実り豊かな予告でもあります。
年長青年8人が演じ、先頭の1人は小さい猿面をショッコの前面につけています。輪や相対になって、勇ましく、華々しく演じます。この演目が田遊びの中で最も華やかで美しい舞です。
焼津市は静岡県中部に位置し、市の東側は駿河湾に面しており、焼津港、小川港、大井川港と3つの港を有し、水揚げ金額が4年連続で全国1位のさかなのまちです。新鮮なマグロ、カツオ、サバ、サクラエビなどを楽しむことができます。
また、市内北部の高草山は、気軽にハイキングを楽しめる低山として人気があり、キスミレなどの貴重な植物を見ることができます。さらに山間部の谷地にある花沢地区は、江戸時代以来の山村集落で、県内で唯一の伝統的建造物群保存地区に選定されています。
藤守の田遊びが奉納される大井八幡宮が所在する大井川地区は、大井川がもたらした肥沃な土壌が広がり農業が盛んで、アメーラトマトなどが有名です。大井川の豊富な地下水を利用し、たくさんの工場も立地しています。
花沢地区街道景観(北より撮影)
花沢集落遠景
高草山より焼津港を望む
(c)焼津市歴史民俗資料館