演目名:大江八幡神社の御船行事
揃いの浴衣姿の「船若(ふなわか)」と呼ばれる青年達が、御船の柱起こし(はしらおこし)・帆揚げ(ほあげ)の演目後、古風で優雅な練り歌に合わせて、御船を担ぎ荒々しく船が航行する様を演じます。なかでも、白波(しらなみ)と呼ばれる唄にあわせ、荒波を乗り越えていくように船を大きく前後に傾ける勇壮な動向が魅力です。
牧之原市は、静岡県中部地区の南に位置し、北部には雄大な茶園が広がる牧之原台地、何部には駿河湾を望む、変化に富んだ美しい海岸線が続く自然豊かな地域です。荒茶の一大産地として知られるほか、沿岸部に広がる砂浜は、日本有数の海水浴場で、連日大勢の海水浴客やサーファーが訪れます。
歴史的には、中世は勝間田氏、近世は本多氏や田沼氏が活躍し、その拠点として発展しました。そのため、市内には勝間田城や相良城など、関連する文化財が大項残されています。
また、民俗行事も豊富で、御船行事だけで大江八幡神社(国指定無形民俗文化財)、波津佐和乃神社(県指定無形民俗文化財)、鹿島神社(市指定無形民俗文化財)、神明神社(市指定)の4ヵ所で伝承され、さらに、蛭ヶ谷の田遊び(国指定)や一幡神社の御榊神事(県指定)なども伝わっています。
静波海岸