日本の祭り in しずおか 2020
第28回地域伝統芸能全国大会
「地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会しずおか」

ホーム | ピックアップ

未来につなぐ!芸能団体の取組と挑戦

 芸能披露の裏で行われている準備や練習、演者を支える裏方の活動、昔から受け継がれている伝統芸能と現代演劇の共演による新しい文化発信など、伝統芸能を未来へ伝えるためにさまざまな取組と新しい挑戦をしている団体を紹介します。



三社祭礼囃子を伝える若者たち

 お祭り大好き!お囃子大好き!な若者たちが、高校の部活動として地域に伝わる「三社祭礼囃子」を習い覚え伝えようと活動しています。毎日活き活きとお囃子を奏で、舞の練習に励み、年間90回以上の地域交流を行って、人々に三社祭礼囃子と多くの笑顔を届けています。
 芸能披露の舞台裏、若い祢里きち(ねりきち)たちが芸を磨く日々の活動の様子を御覧いただきます。

祢里きち(ねりきち)とは

 遠州横須賀では、祭りの時に曳きまわされる山車のことを祢里(ねり)と呼びます。
 そこから、祭りが好きな人のことを「ねりきち」と呼んでいます。

静岡県立横須賀高等学校郷土芸能部プロフィール

 横須賀高校郷土芸能部は平成8年に創部され、それ以降25年間、三社祭礼囃子保存会から直接指導を受けながら静岡県無形民俗文化財に指定されている三社祭礼囃子の伝承活動を行っています。
 伝統芸能の継承者不足が問題となっている昨今において、三社祭礼囃子を学びたいという志を持って横須賀高校に入学する生徒もおり、古くから地元横須賀で大切に守り継がれてきた三社祭礼囃子を、芸能保存会と地元の高校生が共に協力しながら後世へ伝えています。
 全国高等学校総合文化祭へ11回、国民文化祭へ2回の出場経験を持ち、地域のイベントやボランティアへも積極的に参加しています。令和2年1月には、静岡市で開催された「東京ガールズコレクションしずおか2020」において、ファッションショーと伝統芸能のコラボレーションステージに参加し、人気モデルと共に三社祭礼囃子の魅力を若者に発信しました。


静岡県浜松市北区引佐町横尾地区


横尾歌舞伎
~農村歌舞伎を支える伝統技術~

 横尾歌舞伎は、役者、義太夫、三味線弾きから、振り付け、大道具、小道具の製作、衣装や鬘の手入れ、舞台の照明、音響などの裏方を含め、すべて地域の人々の手でまかなわれているのが特長です。後継者の育成にも力を入れており、小中学生で構成される「横尾歌舞伎少年団」や「少年少女三味線教室」では、経験豊富な年長者などが中心となり指導をしています。役者を育てると共に、義太夫、三味線、衣装、舞台製作などの裏方の技術伝承にも積極的に取り組んでいる横尾歌舞伎保存会の活動を御覧いただきます。

横尾歌舞伎保存会プロフィール

 横尾歌舞伎は、静岡県浜松市北区引佐町横尾地区の八柱神社と白岩地区の六所神社への奉納芸能として、毎年10月第2土曜・日曜の2日間、開明座で上演されています。芸能の起源は定かでありませんが、220年以上前から当地で歌舞伎が行われていたことが分かっています。
 保存会は小中学生から90歳代の師匠まで、幅広い年代層で構成され、世代を超えた会員相互の交流が盛んで歌舞伎に携わる楽しみになっています。昭和51年からは小中学生の文化財少年団を組織するとともに、上演に欠かせない三味線や義太夫の教室を開設し、年間を通じて後継者育成に取組んでいます。また、海外公演(米国、ロシア)を行うなど、日本文化の魅力発信にも寄与しています。


静岡県静岡市葵区清沢地区


新たなる挑戦!
~伝統芸能と現代演劇のコラボレーション~

 いつ頃から始まったか定かではありませんが、清沢村に伝わり少なくとも江戸時代の後半には行われていたとされる清沢の神楽。今日までの長い年月、人々により連綿と受け継がれてきた清沢の神楽「鬼の舞」に合わせて、現代演劇を演じるSPAC俳優が共演し、静岡市清沢地区に縁のある小林作兵衛の民話を朗読します。
 清沢地区が所在する「オクシズ」の魅力を情報発信する「伝統×現代」の新しい挑戦です。


オクシズオクシズとは

 北は3,000級の山々が連なる南アルプスから、南は水深2,500mの駿河湾まで。豊かな自然に恵まれた静岡市の山間地には地域特有の歴史や文化、茶畑や棚田などの美しい景観が今も多く残っています。静岡市では、そんな魅力ある地域を多くの方々に親しみを持っていただけるよう「奥静岡」=「オクシズ」の愛称をつけ、PRしています。

対談~清沢の神楽×現代演劇の誕生~

清澤神楽保存会×SPAC-静岡県舞台芸術センター
『小林作兵衛』-義元討ち死の知らせを駿府に伝えた男-

清澤神楽保存会プロフィール

 昭和42年に静岡県の無形民俗文化財に指定された「清沢の神楽」の保存や継承を行っていくため、旧清沢村の中で昭和62年に保存会が結成されました。現在は、保存会のメンバーを中心に、清沢神社をはじめ各集落の神社での祭礼で神楽を奉納しています。
 定期的に神楽の練習に取り組み、市内の公演イベントにも積極的に参加しており、地域全体で神楽の継承に努めています。
 令和元年11月には、昭和30年代に途絶えた清沢地区において民家で夜を徹して神楽の全演目を行うという慣習を再現する「清沢神楽大祭」を開催し、昼間から深夜にかけて全演目を披露しました。

SPACプロフィール

 静岡県舞台芸術センター(SPAC:Shizuoka Performing Arts Center)
 静岡県が設立した公立劇団として、1997年より専用の劇場である静岡芸術劇場(グランシップ内)と静岡県舞台芸術公園を拠点に、俳優、舞台芸術、制作スタッフが活動を行う日本で初めての公立文化事業集団です。2007年より宮城聰氏が芸術総監督に就任し、教育機関としての公共劇場のあり方として、静岡県内の中高生を対象とした芸術鑑賞公演や舞台芸術家の人材育成事業など幅広い芸術活動を展開しています。